こんにちは!
腰痛専門治療院regalo 院長 魚住です。
今日も“院長の独り言”をご覧頂き、ありがとうございます。
前回は、「その痛み!原因ではなくて、結果なんです!!!」と題して、独り言ちてみました。
痛みが根本原因ではないなんて、本当?と、まだ半信半疑の方も多いと思います。
繰り返しになりますが、痛み≠100%根本原因ということです。
さて、今日のテーマは、
「あなたを狂わす悪い姿勢の脅威!」
前回のテーマを謎解くヒントになるかもしれません。
姿勢=カラダの形によってもたらされる、良い効果と悪い効果について、また、カラダの形、動きを作っているのは、全身で繋がっている筋肉である、というお話は、以前のブログでお話ししました。
では、恒例の質問です。
“お腹が痛いから姿勢が悪くなるのか、姿勢が悪い結果お腹が痛くなるのか?”
どちらが正解だと思いますか?
そう、答えは“どちらも正解”です。
“お腹が痛いから姿勢が悪くなる”場合、一般的には暴飲暴食、ストレスなどにより、胃や腸などに異常が起こり、痛みが現れてきます。痛むお腹を庇う姿勢になるため、自然と前かがみの悪い姿勢になります。このような悪循環による姿勢の悪さは、原因(=暴飲暴食やストレス)と結果(=お腹の痛み、悪い姿勢)の因果関係が明らかであるため、お腹を労わる、気持ちを休めるなどの生活改善によって、少しずつ改善がみられてきます。
では、“姿勢が悪い結果お腹が痛くなる”場合は、如何でしょうか?
カラダの疲れを感じながらも、日々の忙しさに、カラダを労わる事を蔑ろにし、疲労感が増していく。どことなく怠さを感じながらも、“まだ大丈夫”!と自分のカラダと向き合うことをしないで、無理を重ねていく。
毎日積み重ねられる疲れに耐えかねて、姿勢は、少しずつ崩れ、お腹の調子も悪くなっていく。
この場合、何が発端でお腹の調子が悪くなったのかがわかりにくいですよね。
原因がわかりにくいから、何が最適な治療なのかも見えてこない。
結果、薬を飲んだり、胃や腸を休めたりしても、一時的には良くなるが、カラダの形(姿勢)が改善されなければ、痛みを繰り返すことになります。
では、姿勢が悪くなると、何故お腹が痛くなるのか?
ご自分のカラダを、横から鏡に映してみて下さい。
そして、悪い姿勢の代名詞、猫背(前かがみ)を作ってみて下さい。
この時、カラダの何処に負担が掛かっているでしょうか?
まずは腰ですね。
顎が前に出て、首、肩にも負担がかかっていそうですね。
猫背の場合、カラダの後ろ側にある、この3か所に注目が集まるようです。
では、カラダの前側はいかがでしょうか?
“くの字”に折れ曲がり、お腹のあたりが、なんとも窮屈そうにみえませんか?
姿勢が悪くなって、顎が前にでて、カラダの中で一番重たい頭を、カラダの後ろ側では、
首や肩、背中、腰が必死に支えている。同時に、カラダの前では、くの字に折れ曲がった
お腹の中で胃や腸などの内臓が押しつぶされて、本来あるべき位置に収まることができず、正常な働きもできなくなっている。
その結果、危険信号であるお腹の痛みを引き起こしているのです。
姿勢が悪くなってしまうことは、見た目だけではなく、内臓にまで悪影響を及ぼしてしまう事につながるのです。
内臓を司っているのは、自律神経。
自律神経とは、自分勝手にコントロールできないものなのです。
胃や腸を勝手に止めたり、動かしたりできないのは、そのためです。
何となくカラダが怠い、調子が悪いから検査を受けてみても、一向に原因がわからない。
その時につけられる病名が“自律神経失調症。
姿勢が悪くなる事で、自律神経にまで悪影響を及ぼす結果につながっているのです。
自律神経に対して、手足を動かすのは運動神経。
手足を動かす事は、胃や腸と異なり、自分でコントロールできるもの。
だから、悪いと思っていても、ついつい首や肩、腰などに負担の掛かる姿勢を、自ら作り出してしまうのです。
姿勢とカラダの動きは、この二つの神経の密接な働きによって作られていると
言えます。